クイックバッグ取り扱いに関するお知らせ
モリモト医薬が開発した経管投与用薬剤注入器「クイックバッグ」は、2017年より製造販売を株式会社QIBに移管しておりましたが、今回モリモト医薬が販売促進のため営業活動をサポートする事になりました。
サンプルを準備しておりますので、お気軽にご依頼ください。また、ご紹介いただける方(①医療関係者 ②薬剤師、看護師 ③胃ろう患者ほか)がいらっしゃいましたら是非ご紹介をお願いいたします。
経管投与用薬剤注入器「クイックバッグ」の概要
経管栄養での内服薬経管投与の現場が抱える薬剤の粉砕や懸濁後の長時間放置、チューブ詰まり、曝露等、簡易懸濁法の抱えるさまざまな課題を一気に解決できる薬剤注入器です。粉砕法から導入して簡易懸濁法への切替も促進できます。患者さまはもちろん薬剤師、看護師、病院経営者にとっても安心・安全・便利・快適、そして経済的にお使いいただける製品です。
特長
1.薬剤を指などで押し潰せるので、薬剤の解け残りを防止。
2.薬剤を指で押し潰せるので、短時間での注入も可能。
3.使い捨てだから衛生的。
4.懸濁状態を指の感触で確認できるのでチューブ詰まりを回避します。(経管チューブのサイズダウンにも有効)
5.気密性が高く、キャップが不要なのでチューブ接続時の飛出しの危険も少なく、接続時の方向を選ばず、
ハザーダスドラッグの曝露防止(被曝低減)かつ効率的です。
6.現行の繰り返し洗浄、殺菌、乾燥での方法より、結局経済的です。
詳しくは、下記ホームぺージにアクセスください。
「クイックバッグ」は、薬剤の粉砕や懸濁後の長時間放置等、簡易懸濁法の抱えるさまざまな課題を解決し、患者様のQOLを劇的に高める簡易懸濁用の使い捨て高速簡易注入器です。
従来の懸濁ボトルは薬剤が溶解するまで時間がかかり、看護師の手間がかかり、なおかつ洗浄しなければなりませんが、本製品はディスポーザブルで、溶解状態も容易に確認できます。
開発の背景と目的
胃ろうから薬剤懸濁液を注入する場合は,容器に温水と薬剤を入れても直ぐに分散しないので、数十分から1 時間以上放置する場合が散見されます。長時間放置は薬剤有効性分の分解や変性が危惧され十分な薬効が期待できない問題があると思われ、胃ろう患者に対する当該問題を改善するため、速やかに薬剤を分散させて懸濁液を作製し、注入することができる簡易懸濁注入器を開発し評価しました。
クイックバッグの使用手順
病院内での取り扱い使用手順
従来の胃瘻・経管投薬の問題点(粉砕法)
- 粉薬を量ったり、錠剤をすり潰す多大な労力と面倒くさい作業
- 錠剤をすり潰す際、調剤者が、投与時に看護師が薬剤に暴露される。
- 調剤器具や分包機に付着し、薬品ロスが発生する。
- 錠剤にはすり潰すと光や温度などに不安定なものがある。
- 調剤者本人さえ、粉になった薬はなんであったかわからなくなる。
- 実際は、粉にしただけでは経管チューブを通過しないケースが多い
従来の胃瘻方法
- 胃瘻用には、カテーテル用シリンジを利用
- 錠剤を乳鉢ですり潰したり、カプセル開封を行い、崩壊用容器で溶解。
- これをカテーテル用シリンジで吸引し、経管チューブに接続して投与。
問題点
- 薬剤の溶け残り、チューブ内の溶液の逆流、目詰まり
- 崩壊用容器や注入器シリンジの再利用は禁止されているが、医療現場では、1週間程度の期間、洗浄・消毒により再利用している。
- 錠剤を崩壊する時間は最長10分。崩壊時間が長くなると、徐放製剤の徐放性が破壊されたり、配合変化が起こりやすくなる。
長時間放置で徐放製剤の徐放性が破壊されたり、配合変化した薬剤は、その安全性に疑問があり、薬効成分の分解物を経管投与しているのと同じであり、 適正薬物濃度の確保に問題があります。
10分以内での速やかな投与が望まれています。
クイックバッグの優位性
- 懸濁時間は5分間程度で可能
- 揉み潰すことで、錠剤は完全崩壊
- 徐放性の破壊や配合変化を防げる
- 崩壊残りの残留はなく、懸濁液も無駄なく経管注入可能
- ディスポーザルなので、後は廃棄するだけ。洗浄・殺菌・乾燥などの煩わしい手間から解放。
- 適正・安全・安心な経管投与
クイックバッグ導入による使い捨てのメリット
患者志向 | 安全、清潔、コンタミ無し。 |
病 院 | 洗浄不要、乾燥不要、保管スペース、保管の管理不要。 |
薬剤師 | 粉砕不要、調査時間、手間の軽減。 |
看護師 | チューブ詰まりのリスクの軽減、安心、作業の工数の低減。 |
省 人 | 安全・安心。 |
製品ムービー
利用者の方より、よろこびの声をいただきました。その一部をご紹介します
- 病院薬剤師「粉砕の作業時間が短縮され、曝露のリスクも減った。コスト以上に大いにメリットがあると感じている。」
- 整形外科・神経内科病棟 看護師「シリンジと異なり、詰まりなく薬剤をすべて注入することができた。クイックバッグの方が薬を全量注入できる。」
- がんセンター 看護師「抗がん剤を懸濁しなければならない時は、ディスポなので被曝の心配もなく、リスク軽減出来るので良いと思う。」
- 脳外科病棟 看護師「シリンジよりも簡便性に優れていると思いました。洗浄しないのが助かりました。安くて使いやすく良いと思います。」
- ICU 看護師「懸濁スピードが早いことに加え、懸濁中の保管についても、栄養バッグの前に一緒に吊り下げることができ、誤薬・紛失・こぼすなどのリスクも少ないと感じた。」
※をクリックすると資料をダウンロードできます。
2016年
2月 第31回 日本静脈経腸栄養学会学術集会 JASPEN2016(主催:日本静脈経腸栄養学会)
(発表内容:在宅でも簡易懸濁法を導入しやすい経管投与用注入バッグの開発)
(発表内容:経管投与用の高速簡易懸濁・注入バッグのアンケート調査報告)
資料1:経管投与用の高速簡易懸濁・注入バッグのアンケート調査報告
2015年
11月 第5回日本リハビリテーション栄養研究会学術集会(主催:日本リハビリテーション栄養研究会)
(発表内容:経管投与用の高速簡易懸濁・使い捨て注入バッグの開発)
11月 第25回
日本医療薬学会年会(主催:日本医療薬学会)
(発表内容:経管投与用の高速簡易懸濁・使い捨て注入バッグの開発)
8月 第18回
近畿薬剤師学術大会in神戸(主催:日本薬剤師会)
(発表内容:経管投与用の高速簡易懸濁・注入バッグの開発)
7月 第8回日本在宅薬学会学術大会(主催:日本在宅薬学会)
(発表内容:ゼリー剤による未来型服薬システムの構築(ゼリー付一包化包装の考案))、在宅でも容易に使える
「高速簡易懸濁・使い捨て注入バッグ」の開発)
資料1:ESOPの開発 資料2:服薬補助ゼリーの開発 資料3:高速簡易懸濁・使い捨てバッグの開発
7月 第7回日本静脈経腸栄養学会近畿支部学術集会(主催:日本静脈経腸栄養学会近畿支部)
(発表内容:標準化ができる「高速簡易懸濁・使い捨て注入バッグ」の開発)
7月 第9回簡易懸濁法研究会総会・講演会(主催:簡易懸濁法研究会)
(発表内容:標準化ができる高速簡易懸濁・使い捨て注入バッグの紹介)
5月 日本薬剤学会第30年会(主催:公益社団法人日本薬剤学会)
(発表内容:標準化ができる「高速簡易懸濁・使い捨て注入バッグ」の開発)
4月 CPhI
Japan 2015(Inno Pack Japan
2015)(主催:UBMジャパン(株))
(発表内容:患者QOLを改善する機能包装・デバイスの開発-弱シール技術の活用-)
2月 第30回 日本静脈経腸栄養学会学術集会(主催:日本静脈経腸栄養学会)
(発表内容:経管投与用の高速簡易懸濁・注入バッグの開発)
資料1:ゼリーの開発と評価 資料2:高速簡易懸濁・注入バッグの開発
2月 薬剤先端技術研究会第1回学術講演会(主催:群馬大学医学部附属病院薬剤部部長山本教授)
(発表内容:モリモト医薬の服薬革命を目指した技術と製品)
2014年
11月 第152回 姶良地区薬剤師研修会(主催:姶良郡薬剤師会(鹿児島県))
(発表内容:安全な内服を支援するツールの開発について)
9月 第24回
日本医療薬学会年会(主催:日本医療薬学会)
(発表内容:経管投与用の高速簡易懸濁・注入バッグの開発、経口摂取のための服薬嚥下補助ゼリーキットの開発)
8月 日本病院薬剤師会関東ブロック第44回学術大会(主催:日本病院薬剤師会関東ブロック)
(発表内容:簡易懸濁法崩壊不良薬剤への高速簡易懸濁・注入バッグの適用)
資料1:高速簡易懸濁・注入バッグの開発
7月 日本在宅薬学会学術大会(主催:日本在宅薬学会)
(発表内容:服薬嚥下補助ゼリーキットの開発、在宅でも容易に使える経管投与用の高速簡易懸濁・注入バッグの開発)
6月 医療薬学フォーラム2014(主催:日本薬学会医療薬科学部会)
(発表内容:簡易懸濁法用の「倉田-盛本式高速簡易懸濁・注入バッグ」の開発と懸濁時間の評価)
6月 簡易懸濁法研究会総会(主催:簡易懸濁法研究会)
(発表内容:安全・安心・経済的な新型注入器の紹介、安全・安心・経済的な新型注入器の紹介)
5月 第8回日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会大会
(主催:日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会)
(発表内容:患者と、薬剤師・看護師の、あいだに~高速簡易懸濁注入バッグの開発~)
5月 日本薬剤学会第29年会(主催:日本薬剤学会)
(発表内容:服薬補助ゼリーキットの開発、簡易懸濁法用の「倉田-盛本式高速簡易懸濁・注入バッグ」の開発)
資料1:服薬補助ゼリーキットの開発 資料2:倉田ー盛本式高速簡易懸濁・注入バッグの開発