PTP包装による誤飲事故は、死亡事故まで引き起こすまでに至っています。「国民生活センター」(国立開発研究法人)の調査によれば、「PTP包装によると思われる危害が 2000年度から2009年度までに100件近くあり、ますます増加傾向」ということです。2025年には認知症患者が全国で700万人を超え(厚生労働省発表の推計値)、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患することが想定され、薬の誤飲事故を起こす可能性は加速度的に増加することが推定されます。
そこでモリモト医薬が開発したのが、ESOP(イソップ)です。
「ESOP」とは、Easy Seal Open Packの頭文字から「イソップ」と読みます。直訳すれば「簡単に取りだし易い包装」の事で、解決困難な医療課題である、
- 誤飲事故(PTPシートの誤飲 ・子どもによる医薬品の誤飲)
- 誤薬事故(調剤過誤)
- 残薬問題
- 曝露問題
これらの課題を一気に解決できる錠剤包装です。
ESOPの取り出し方法
ESOPとPTP
- 次世代錠剤包装ESOP 5つのポイント ①環境性 ②安全性 ③取り出し性 ④視認性、識別性 ⑤防湿性、バリア性
- 1錠ごとに薬品名、使用期限、バーコードなどが大きく表示できます。
- 柔らかいフィルムで出来ているので、万が一飲み込んでも消化管を傷付けることもなく、折りたためば小さくコンパクトになります。
- 調剤過誤、残薬対策、持参薬確認に、極めて有効です。
背景と目的 ー分別廃棄不可ー
現在、医薬品錠剤包装としてPTPシートが大部分を占めている状況となっております。しかし環境問題を考えた場合に、「廃棄ゼロ」を実現できる「再生可能な包装設計」が一刻も早く必要との報告もあります。これに合致する医薬品錠剤包装として、モリモト医薬は、軟らか錠剤包装「ESOP(Easy Seal Open Pack)」を提案いたします。
再生再利用を見据えた錠剤包装目的 ー社会的問題をすべて解決ー
ESOPは素材として、PVC以外の高分子樹脂の多層フィルムを使用し、アルミを使用していないことから、
「プラ」として分別収集可能であります。
また、この樹脂はハイバリアフィルムを使用しており、アルミピロー包装(2次包装)が不要でごみが削減できます。
このほかに次の特長があります。
- 軟らかいフィルムなので、誤飲した場合も消化管を損傷しにくい
- チャイルドレジスタンスとシニアフレンドリーを両立した設計
- 1錠ごとにQRコードなどが記載でき、1錠ずつ切り分けられ、個別に管理できるので、服薬管理にも有効で、誤薬や残薬問題も解決できる。
- 抗がん剤などの薬剤を外部に出すことなく、手に触れずに口に含み服薬ができます。
- 調剤時や携帯時にも、丈夫なハイバリアフィルムなので、破れにくく安全です。
以上のことから、軟らか錠剤包装(ESOP)は、患者、医療従事者にやさしく、持続可能な次世代錠剤包装であると考えます。
この新規錠剤包装の早期実現に向けて ー今、パートナーを大募集!ー
モリモト医薬では、環境に配慮し社会問題を解決できるこの新しい錠剤包装の普及を目指し、製薬をはじめCRO(医薬品開発業務受託機関)、包材、包装、印刷企業などの協力会社、パートナーとして提携先を広く募集いたします。
また、現状では規格、表示、など、製薬会社によりバラバラであるPTPシートの反省を踏まえて、新包装では標準化を目指し、「標準化協議会」を発足できればと考えております。
ご賛同いただける企業(前述に加えIT、ソフト関連)、団体、大学などのご協力をお願いできればと存じます。
詳細はこちら
【プレスリリース】再生再利用できる医薬品錠剤包装を!
~サステナブル社会実現へ、協力会社、パートナー募集
日本
中国
アメリカ
※上記以外の国に関してましても、現在、特許出願中です。
ESOPに関するご質問は、esop@m-ph.co.jpまでご連絡ください。
本事業にご興味のある方、医療関係の方でサンプルをご希望の方は、morimoto@m-ph.co.jp までご連絡ください。
販促ツール
ESOP関連最新情報(PDF)
ESOPパンフレット(PDF)
ESOPビフォーアフターチラシ(PDF)
ESOP自動払出システム
ESOP展示見本
学会資料
日本薬剤学会2016発表資料(PDF)
日本安全服用協会シンポジウム
発表資料
ESOP調剤イノベーション(PDF)
PTPに代わる新世代
錠剤用包装形態ESOP(PDF)
PTP包装誤飲事故を根絶する
新規錠剤用包装形態の開発(PDF)
製品ムービー
ESOP 軟らか包装 いっせい取り出し2
ESOP 軟らか包装 いっせい取り出し
ESOP 軟らか包装 取り出し(4パターン)
メディア掲載
2015年
- 11月25日「日本経済新聞」にて「モリモト医薬、機器開発」の記事が掲載されました。
- 11月18日「産経新聞」の生活面にてESOPが紹介されました。
- 11月16日「包装タイムス」にて「次世代錠剤包装の量産化に弾み」の記事が掲載されました。
- 10月13日「化学工業日報」にて「医薬錠剤包装に新形態」の記事が掲載されました。
- 10月12日「包装タイムス」にて「企業連携で生産体制構築」の記事が掲載されました。
- 8月24日「日本経済新聞」にて「薬「軟らか包装」施設〜モリモト医薬10社と建設」の記事が掲載されました。
- 7月3日 じほう社発行「PHARM TECH JAPAN 7月号(Vol.31 No.10)」に、ESOPが掲載されました。
以下のような感想が次々に上がってます。その一部を紹介します
- 某病院看護師「PTP誤飲で緊急内視鏡、年に何回かあります。包装は何とかならないのかしら?と常々思っております」
- 某有名病院医師内科「PTPしか包装は無いもの、誤飲事故はどうしようもないものと思っていましたが、ESOPを知って考え方が変わりました。解決できる包装があるのですね。ぜひ広まって患者の苦痛の無い、事故の無い包装を願います」
- 某大手薬局チェーン安全室長「1錠1錠に、使用期限やバーコードをつけてほしいと、ずっと要望をしてまいりましたが、ESOPはそれを実現できる初めての提案です。まさに待ち望んでいた包装です」
- 某調剤薬局薬剤師薬局経営者「PTPからの毎日の取り出し作業は、薬剤師および薬局にとっての非常に負担のある作業でしたが、ESOPの一括での取り出しが可能であり、早くこれに切替わればと切望します」
- 某地方病院医師「誤調剤が最も問題で、安全面でもこれを無くすことに検討考察してきたが、ESOPでバーコードによりそれが実現できるのではと期待しています」
- 有名国立薬剤部長「薬剤師の仕事に持参薬のチェックがあるが、これに非常に多くの時間を要している。バーコードと使用期限をぜひ、すべてにつけてほしい」
- 一般消費者高齢者住宅会議者「要介護者の方に、お薬を渡すのに、今のアルミの包装では、危険で渡すことができません。しかし、柔らかいフォルムであれば安心して渡すことができます」
- 子供幼児の親「子どもが勝手にアルミのシートを触って、勝手に取り出せることや、角で傷つけることなど、非常に危険ですが、このESOPであれば、極めて安心です。早くこの包装になってほしいです」
※をクリックすると資料をダウンロードできます。
2016年
4月 第41回 日本脳卒中学会総会(主催:日本脳卒中学会)
(発表内容:新しい錠剤包装ESOPの有用性について第1報&第2報)
3月 第8回 京都 Evening Pitch(主催:トーマツベンチャーサポート株式会社)
(発表内容:軟らか錠剤次世代包装”ESOP”~実用化に向けての製造受託戦略~)
2月 創包工学研究会第62回講演会「医薬品誤飲問題の現状と将来」(主催:創包工学研究会)
(発表内容:新包装形態”ESOP”のその後の進展と今後の展望~実用化に向けての医療現場の評価と製造受託戦略~)
2月 第31回 日本静脈経腸栄養学会学術集会 JASPEN2016(主催:日本静脈経腸栄養学会)
(発表内容:誤飲、誤薬、残薬を防止できる次世代包装「ESOP」の開発)
資料1:誤飲、誤薬、残薬を防止できる次世代錠剤包装(ESOP)の開発
1月 PLCM研究会 第10回シンポジウム [口腔内速崩壊錠等の現状と展望](主催:PLCM(耕薬)研究会)
(発表内容:軟らか錠剤包装「ESOP」による、残薬、誤調剤の防止)
1月 第9回京都ベンチャー研究会(主催:京都ベンチャー研究会)
(発表内容:軟らか錠剤包装「ESOP」の紹介と実用化最新情報)
1月 神戸学院大学「臨床薬学研究生意見交換の集い 2014」(主催:神戸学院大学薬学部 臨床薬学研究室)
(発表内容:①PTP誤飲事故防止のための次世代錠剤包装ESOPの開発②経口摂取のための物性を考慮した服薬補助ゼリーの開発)
2015年
11月 第5回日本リハビリテーション栄養研究会学術集会(主催:日本リハビリテーション栄養研究会)
(発表内容:新しい錠剤包装ESOPTM(Easy Seal Open Package)の有用性について第1報&第2報)
11月 第25回 日本医療薬学会年会(主催:日本医療薬学会)
(発表内容:PTP誤飲事故防止のための次世代錠剤包装(ESOP)の開発)
10月 JAPAN PACK 2015(主催:日本包装機械工業会)
(発表内容:「軟らか錠剤包装『ESOP(イソップ)』の紹介」)
8月 第18回 近畿薬剤師学術大会in神戸(主催:日本薬剤師会)
(発表内容:PTP誤飲事故防止のための次世代錠剤包装ESOPの開発「誤飲」「誤薬」「残薬」防止)
7月 第8回日本在宅薬学会学術大会(主催:日本在宅薬学会)
(発表内容:PTP誤飲事故防止のための次世代錠剤包装(ESOP)の開発)
資料1:ESOPの開発 資料2:服薬補助ゼリーの開発 資料3:高速簡易懸濁・使い捨てバッグの開発
6月 日本ジェネリック医薬品学会第9回学会学術大会(主催:日本ジェネリック医薬品学会)
(発表内容:PTPシート誤飲事故防止のための世代錠剤包装(ESOP)の開発-弱シール技術の活用-)
5月 日本薬剤学会第30年会(主催:公益社団法人日本薬剤学会)
(発表内容:PTPシート誤飲事故防止のための次世代錠剤包装(ESOP)の開発)
2月 Morninng Meet Up(主催:トーマツベンチャーサポート株式会社)
(発表内容:PTPに代わる 新世代錠剤用包装形態 ESOP)
2月 薬剤先端技術研究会 第1回学術講演会(主催:群馬大学医学部附属病院薬剤部部長山本教授)
(発表内容:モリモト医薬の服薬革命を目指した技術と製品)
1月 PLCM研究会 第9回シンポジウム[口腔内速崩壊錠等の現状と展望](主催:PLCM(耕薬)研究会)
(発表内容:PTP誤飲事故防止の新錠剤包装ESOPの開発)
1月 神戸学院大学「臨床薬学研究生意見交換の集い 2014」(主催:神戸学院大学薬学部臨床薬学研究室)
(発表内容:PTP誤飲事故防止の新錠剤包装ESOPの開発)
2014年
11月 第4回 高品位介護シンポジウム(主催:京都工芸繊維大学伝統みらい教育研究センター)
(発表内容:服薬補助ゼリーで快適な服薬生活を)
11月 第152回 姶良地区薬剤師研修会(主催:姶良郡薬剤師会(鹿児島県))
(発表内容:安全な内服を支援するツールの開発について)
9月 第9期第5回製薬技術研修会(主催:奈良県薬剤師会)
(発表内容:新しい製剤の開発)
8月 日本病院薬剤師会関東ブロック第44回学術大会(主催:日本病院薬剤師会関東ブロック)
(発表内容:PTPシート誤飲事故防止のための新規錠剤包装形態(ESOP)の開発)