クイックバッグ取り扱いに関するお知らせ |
クイックバッグの日本国内製造販売を2017年6月より、株式会社QIBに移管させていただきました。クイックバッグに関するご相談やお問合せは、株式会社QIBまでお願い申し上げます。(→詳しくはこちら) |
「クイックバッグ」は、薬剤の粉砕や懸濁後の長時間放置等、
簡易懸濁法の抱えるさまざまな課題を解決し、患者様のQOLを劇的に高める
簡易懸濁用の使い捨て高速簡易注入器です。
従来の懸濁ボトルは薬剤が溶解するまで時間がかかり、看護師の手間がかかり、なおかつ洗浄しなければなりませんが、
本製品はディスポーザブルで、溶解状態も容易に確認できます。
開発の背景と目的
胃ろうから薬剤懸濁液を注入する場合は,容器に温水と薬剤を入れても直ぐに分散しないので、数十分から1 時間以上
放置する場合が散見されます。長時間放置は薬剤有効性分の分解や変性が危惧され十分な薬効が期待できない問題が
あると思われ、胃ろう患者に対する当該問題を改善するため、速やかに薬剤を分散させて懸濁液を作製し、注入する
ことができる簡易懸濁注入器を開発し評価しました。
クイックバッグの使用手順
病院内での取り扱い使用手順
従来の胃瘻・経管投薬の問題点(粉砕法)
- 粉薬を量ったり、錠剤をすり潰す多大な労力と面倒くさい作業
- 錠剤をすり潰す際、調剤者が、投与時に看護師が薬剤に暴露される。
- 調剤器具や分包機に付着し、薬品ロスが発生する。
- 錠剤にはすり潰すと光や温度などに不安定なものがある。
- 調剤者本人さえ、粉になった薬はなんであったかわからなくなる。
- 実際は、粉にしただけでは経管チューブを通過しないケースが多い
従来の胃瘻方法
- 胃瘻用には、カテーテル用シリンジを利用
- 錠剤を乳鉢ですり潰したり、カプセル開封を行い、崩壊用容器で溶解。
これをカテーテル用シリンジで吸引し、経管チューブに接続して投与。
問題点
薬剤の溶け残り、チューブ内の溶液の逆流、目詰まり
崩壊用容器や注入器シリンジの再利用は禁止されているが、
医療現場では、1週間程度の期間、洗浄・消毒により再利用している。
錠剤を崩壊する時間は最長10分。崩壊時間が長くなると、徐放製剤の徐放性が破壊されたり、配合変化が起こりやすくなる。
長時間放置で徐放製剤の徐放性が破壊されたり、配合変化した薬剤は、その安全性に疑問があり、
薬効成分の分解物を経管投与しているのと同じであり、 適正薬物濃度の確保に問題があります。
10分以内での速やかな投与が望まれています。
クイックバッグの優位性
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クイックバッグ導入による使い捨てのメリット
患者志向 | 安全、清潔、コンタミ無し。 |
病 院 | 洗浄不要、乾燥不要、保管スペース、保管の管理不要。 |
薬剤師 | 粉砕不要、調査時間、手間の軽減。 |
看護師 | チューブ詰まりのリスクの軽減、安心、作業の工数の低減。 |
省 人 | 安全・安心。 |
〜 お客様の声(利用者の方より、よろこびの声をいただきました。その一部をご紹介します)〜・病院薬剤師「粉砕の作業時間が短縮され、曝露のリスクも減った。コスト以上に大いにメリットがあると感じている。」 |
クイックバッグ学会発表(随時更新)※をクリックすると資料をダウンロードできます。
■2016年 |
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